素潜りの漁師さんから、赤ナマコとアワビをいただいた。
10センチ大のアワビと、赤ナマコを受け取ると、
「ナマコ1個じゃ足りんだろう」
と海中に消え、再び海面に顔を出した時の手には赤ナマコ2個が握られていた。
そして、反対側の手には15センチ以上はあろうかというアワビがしっかり握られている。
漁師は笑う。
「さすがにこれ(アワビ)は渡せんなぁ」
追加の赤ナマコ2個を受け取って計ナマコ3個とアワビ1個。
ズボンのポケットにナマコを押し込んで帰る日があるとは思わなかった。
1個がこの大きさ。
外側をよく洗って身を切る。
コリコリとした食感を楽しむ、贅沢なのか質素なのかわからない食卓。